ルック・オブ・サイレンス
THE LOOK OF SILENCE

No.N15-110
鑑賞日2015/07/20(月)
劇場名名演小劇場1(栄)
監 督ジョシュア・オッペンハイマー
出 演アディ・ルクン, ロハニ, アミール・シアハーン, イノン・シア, アミール・ハサン, M・Y・バスラン
内 容
&
感 想
惨殺された兄の死によって生を受けたアディは、被害者たちの怒り、悲しみ、そして希望の化身なのだろう。大虐殺の様子を武勇伝の如く語る加害者たちは、そんなアディの存在を眼前にした時、動揺を隠そうと沈黙し、自分に非はないと弁解し始め、やがて過去を蒸し返すなと怒り出す。悪魔や狂人やましてや英雄などではなく、自らの罪深さに人知れず怯えているただの人間に過ぎないことを露呈する。そこに、贖罪という救いの可能性を見出すべきなのかもしれない。だが、同じ悲劇を幾度となく繰り返してきた我々人類の愚かさしか見えてこない。
評 価☆☆☆☆★(モニター越しでは明瞭だった被害者と加害者の境界線。だが、アディが彼らと直接対峙するとき、そこに線は見えない。)
コピー「あなたはなぜ、兄を殺したのですか――――」
混雑度多少混雑してます。
公開日2015/07/18(土)
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備 考
cinepre