しかし それだけではない。加藤周一 幽霊と語る
MONSIEUR KATO COMMUNIQUE AVEC LES ESPRITS

No.N10-096
鑑賞日2010/05/05(水)
劇場名京都シネマ1(烏丸)
監 督鎌倉英也
出 演加藤周一
内 容
&
感 想
生きているが故に、人は意見を変える。それを事実と認識し、だからこそ決して意見を変えることの無い死者たちと語らう。それが、加藤氏の言う幽霊である。憲法九条について、そして平和について、たとえ時代や状況が変わろうとも、自分の意見を変えることはない。幽霊はまた、その強い意志の現れでもある。「肉体を失った幽霊は、物を見たり、声を聞いたりできるのか?」少し冗談めかしてそう言う加藤氏は、2008年12月に亡くなった。今、此処に生きる私たちは、幽霊となった氏を見る目を、その声を聞く耳を持っているだろうか?
評 価☆☆☆☆★(九条の重要性を訴える加藤氏は、その限界を見越してもいた。「井の中の蛙」の言葉は、単なる九条賛美への批判としても受け止めるべきだろう。)
コピー戦後の日本を代表する知識人として発言を続けた加藤周一が最後に残したメッセージを、彼自身の歩みとともに構成したドキュメンタリー。
混雑度かなり混雑しております。なるべく早めに受付を済ませておきましょう。
公開日2010/05/01(土)
Link [日本] [DVD]
備 考京都シネマでは、当日朝より全ての回の受付を実施。開演15分前より受付番号順での入場。
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